宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 9/12 06:46 更新 太陽風は非常に低速です。南向きが強まっているため、磁気圏が少し活動しています。フレアは穏やかです。 担当 篠原 11日19時(世界時11日10時)頃から、太陽風の磁場が大きく南を向き続けています。 強度は-5nT程度で磁気圏を乱すには十分な大きさなのですが、 もう一つの要素である太陽風の速度が270km/秒とたいへん遅いため、 AE指数をみると、250nT程度のわずかな変化が現れている程度にとどまっています。 南向き磁場はまだしばらく続きそうですが、 太陽風の速度が遅いのでオーロラ活動は小さな規模に留まるでしょう。 GOES衛星の写真を参考にすると、コロナホールが太陽の中心付近南よりに見えています。 3日後頃から太陽風の速度が上昇を始めるかもしれません。 南側に離れているため、影響は小さい可能性があります。 警戒していた太陽黒点の672群は、 一昨日から昨日にかけてCクラスの小規模フレアを頻繁に起こしました。 しかし、縮小傾向にある様子で、昨日の後半以降は活動は落ち着いています。 太陽写真に見える大きさも現状維持か、やや縮んでいる様にも見えます。 まだしばらく注意が必要ですが、心配していた程の活動度ではなさそうです。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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