宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 9/14 10:48 更新 14日5時に太陽風の衝撃波が来ました。磁気圏はやや活発です。太陽からの高エネルギープロトンが増加しています。 担当 篠原 14日5時(世界時13日20時)に、昨日のニュースでお知らせしていた太陽風の衝撃波が地球へ届きました。 沖縄の磁場強度が急に増加しました。予想よりもかなり早い到着で、驚いています。 ACE衛星では30分ほど早く衝撃波を観測しています。 太陽風の速度は300km/秒から600km/秒に急に上昇し、磁場強度も10nTから30nTに増加しました。 ただ、太陽風磁場の南向き成分はあまり強くならなかったため、磁気圏への影響は小規模にとどまっています。 AE指数のグラフを見ると、500nTの活動が続いている程度で、オーロラ活動は比較的小規模です。 また、太陽からの高エネルギープロトンの放射が増加しています。 10MeV以上のプロトンフラックスが200PFUを越えています。 太陽風の磁場強度はやや弱まりましたが、現在も15nTと強い状態が続いています。 方向が南向きに変化すると磁気圏を大きく乱しますので、 太陽風の速度が下がるか、磁場強度が弱まるまでは注意が必要でしょう。 また、昨日お知らせしていましたが、コロナホールの影響が引き続いて現れると予想されます。 高速太陽風は数日に渡って続く可能性があります。 太陽のフレア(太陽爆発)活動は、昨日もCクラスの小規模フレアを数回観測しています。 672太陽黒点群がやや活動的で、今後も小、中規模のフレアを起こす可能性があります。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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