宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 9/ 6 11:31 更新 セクターの境界を越えました。太陽風の速度がわずかに上昇しています。 担当 篠原 5日6時(世界時4日21時)頃、太陽風磁場のセクター境界を越えた様です。 太陽風磁場の大まかな方向が「太陽から地球方向」へ切り替わりました。 その後、太陽風磁場の強度が緩やかに上昇し、10nT程度に強まっています。 この様な磁場強度の強まりは、太陽風速度が上昇する前触れである事がよくあります。 参考として、27日周期の図をご覧下さい。 前周期の、8月7日、8月9〜10日にそれぞれ太陽風磁場の強まり(3列目青線)と 太陽風速度の上昇(1列目緑色線)が連動している様子が見られます。 その太陽風の速度は300km/秒前後とたいへん低速でしたが、 6日2時(世界時5日17時)頃にわずかに上昇し380km/秒に、そして現在はやや落ちて360km/秒になっています。 SOHO EIT284カメラの太陽画像では、コロナホールを明確に見つける事ができない状態です。 中心やや右に薄暗い部分が見える程度で、高速太陽風の発生源としての影響は弱そうです。 太陽風の磁場強度がそれなりに強まっていますので、もう一段階速度が上昇する可能性もあります。 ただし、コロナホールが弱いので、あまり大きな速度上昇にはならないでしょう。 磁気圏は太陽風の速度が遅い事もあり、静穏です。 6日1〜4時(世界時16〜19時)にかけて、一時的にオーロラ活動が強まっていました(AE指数参照)。 これは太陽風の磁場が、一時的に大きく南を向いた影響です(ACE衛星参照)。 太陽黒点の状況も変化はありません。 フレア(太陽爆発)の活動も無く、たいへん穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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