宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 8/21 10:28 更新 太陽風磁場が強まっています。南向きですが、低速のため磁気圏はやや活動的な程度です。 担当 篠原 太陽風の磁場が強まっています。 昨日からすでに5nTを越えていましたが、現在は10nTも越えています(ACEデータ、1列めの白線)。 中でも、磁気圏でオーロラ活動が活発になる要因である、 太陽風磁場南向き成分(1列め赤線のマイナス成分)がとても卓越していて、 -5〜-10nTとかなり強く南を向いた状態が続いています。 しかし、その一方で太陽風の速度は遅く、400km/秒と静穏時レベルにとどまっています。 この両者の変動で磁気圏の乱れは大きく左右されます。 オーロラ活動の指標であるAE指数を見ると、 間断なく続いてはいますが、500nT弱の弱い活動が見られる程度です。 太陽風磁場の南向きはとても強いのですが、速度が遅いので、 あまり大きなエネルギーが太陽風から磁気圏に流れ込んでいないのでしょう。 SOHO EIT284の太陽画像では、 コロナホールが太陽の中心やや上とやや下に見えています(やや暗くなっている部分)。 小規模と思われますが、ここからの高速風の影響が明後日頃見られるかもしれません。 太陽面では黒点群は4つ程度見えています。どれも小規模で、フレア(太陽爆発)活動は見られません。 X線のデータでは、656群が見えなくなったため、 バックグラウンドのレベルまですっかり低下してしまいました。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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