宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 4/24 10:31 太陽風磁場の南向き成分が強くなったため、オーロラ活動が活発になりました。
2004/ 4/25 06:38 太陽風の磁場がやや強まっています。オーロラ活動は落ち着いています。
2004/ 4/26 10:57 太陽風速度が上昇しています。また、フレア活動が活発になっています。
2004/ 4/27 10:21 小規模な太陽風の衝撃波が来ました。地球への目立った影響はなく、磁気圏は静穏です。
2004/ 4/28 09:35 太陽風の磁場が強まっていますが、磁気圏は静かです。
最新のニュース

2004/ 4/29 06:41 更新
コロナホールのため太陽風の速度が550km/秒に上昇しています。

担当 篠原

28日14時(世界時28日5時)頃から、太陽風の速度が上昇を始めました(ACEデータの黄色線を参照)。
28日23時(世界時28日14時)頃に550km/秒に達し、現在も高速状態が続いています。
SOHO EIT284カメラの太陽画像の西側やや北寄り(右側やや上)に見えるコロナホールの影響です。
(この部分に関する昨日の解説は誤りでした)
コロナホールが小規模ですので、高速風は短期間で収束するでしょう。

太陽風磁場の強度(白線)は7nT程度、南向き成分(赤線のマイナス成分)がやや強まっています。
速度がやや高いため、オーロラ活動が活発になるかもしれません。
AE指数のグラフでは、オーロラ活動が始まる様にも見えます。

昨日お伝えした様に、CME(太陽ガスの放出現象)による衝撃波の到来が、
今夜遅くから明日の昼にかけて予測されています。
発生源のフレアの規模から考えて、小規模な衝撃波に留まるでしょう。
太陽風の速度が上昇し、オーロラ活動が活発になったり、弱い磁気嵐になる事があります。

太陽のフレア活動は穏やかになっています。
太陽黒点は599群の規模が縮小し、596群は西に没しつつあります。
GOES衛星のX線データは背景強度のレベルもAレベルまで下がっています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。