宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 4/21 10:59 更新 太陽風磁場のセクター境界を越えました。太陽風磁場が強まっています。 担当 篠原 ブラッドフィールド彗星、最後の映像です。彗星の尾が、画面右端に縦の筋として微かに見えています。 この彗星は、これから夜明け前の東の空に姿を現すそうです。 この写真では、同時に太陽から右に向かって太陽ガスが吹き出しています。 このCMEは地球と反対側の面で発生していますので、地球への影響はありません。 太陽風に変化が現れています。 太陽風の磁場の方向が、太陽向きから、太陽から地球向きへ方向が切り替わりました。 それに伴って太陽風の様子も変わり、速度が400km/秒へ上昇し、磁場強度は10nTに強まっています。 現在の所、AE指数を見ても目立った変化は無く、磁気圏は静穏ですが、 太陽風磁場が強まっていますので、南向きに変わるとオーロラ活動が活発になる可能性があります。 そして、これからコロナホールによる高速太陽風の影響が始まると予想されます。 SOHO EIT284の太陽画像をご覧下さい。 太陽の下半分が薄暗く見えています。ここから吹き出している高速風がまもなく地球へ当たる様になります。 27日の予想図では、明日以降速度の上昇が始まりそうです。 このコロナホールはあまりはっきりと暗くなっていないので、 どの程度速度の上昇を起こすのかよく分からないところがありますが、これから数日間注意が必要でしょう。 太陽黒点は596群が規模を拡大しています。 フレア活動は穏やかです。Cクラスの小規模フレアが見られる可能性がある様です。 SOHO衛星LASCO C3カメラの中に姿を現したブラッドフィールド彗星(日本時間21日5時42分) (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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