宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 4/ 9 10:25 更新 太陽風の速度は下がり磁気圏は静穏です。また新しい衝撃波が地球に向かっています。 2004/ 4/ 9 14:16 追加 衝撃波が到着しました。磁気圏の乱れは小規模です。 担当 篠原 一昨日からお伝えしている太陽からの衝撃波はまだ地球に届いていません。 もうしばらく注意が必要です。 到着が遅れているという事は速度が遅い事を示していますので、影響は小さな規模に留まりそうです。 また新たに、8日19時(世界時8日10時)にC7.4の小規模フレア(太陽爆発)が発生しました。 これに伴って再びfull halo CME (太陽から放出されたガスが、太陽を取り囲む様に広がって見える現象) が観測されています(SOHO LASCO C3画像を参照)。 広がるガスが比較的希薄なので、地球への影響は小さいと予想されますが、 10日の夜から11日にかけて衝撃波の到来が考えられます。 引き続いて、オーロラが活発になったり、小規模の磁気嵐が発生する可能性があります。 太陽風の速度は現在450km/秒に下がっています。 AE指数を見ると、500nT前後の弱いオーロラ活動が断続的に見られています。 SOHO EIT284の太陽画像では、コロナホールの最後の部分が地球へ影響する位置に残っていますが、 コロナホールの影響はこのまま弱まっていきそうです。 今後の展開ですが、上記の2つの衝撃波に伴う突発的な擾乱要因がありますが、 周期性の擾乱について検討すると、27日周期の図からは10日以上にわかって静穏な日が続く事が予想されます。 SOHO EIT284カメラの太陽画像では東半分(左半分)側にはコロナホールは見られず、 当分の間太陽風も磁気圏も穏やかになりそうです。 2004/ 4/ 9 14:16 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 9日11時半(世界時9日2時半)に衝撃波が地球へ到達しました。 太陽風の速度は500〜550km/秒にやや上昇し、磁場強度も8nTくらいに強まっています。 (ACE衛星は地球よりも太陽寄りにあるため、地上より40分程早く衝撃波を観測しています) いずれも上昇値としては小さく、磁気圏が大きく乱れる事はないでしょう。 AE指数を見ても、オーロラ活動がやや強まっている程度です。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, CRL 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) CRL
2004/ 4/ 9 14:16 追加 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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