宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 1/ 7 12:00 太陽風の速度が急に700km/秒台へ上昇しています。
2004/ 1/ 8 10:54 昨日は磁気圏擾乱が活発でした。太陽風速度はやや低下していますが、まだしばらく注意が必要です。
2004/ 1/ 9 12:35 太陽風速度の低下で磁気圏は静かになっています。中規模のフレアが今日も発生しています。
2004/ 1/10 07:00 太陽風の南向き磁場の強まりによってオーロラ活動が活発になっています。
2004/ 1/11 10:38 太陽風速度は550km/秒が続いています。小さな衝撃波が届いた様です。
最新のニュース

2004/ 1/12 06:34 更新
太陽風速度は一時的に700km/秒へ達しました。現在は550km/秒へ下がっています。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、太陽風は11日16時(世界時11日7時)に700km/秒まで上昇しました。
高速状態は半日程続き、その後再び550km/秒まで戻っています。
太陽風磁場は10nTの強い状態が続いています。
太陽風速度の上昇と共に南向きの傾向が現れたために、オーロラの活動が一時活発になりました。

SOHO EITカメラの太陽画像の、西側の北寄り(右側の上寄り)に見えているコロナホールのため、
もう1〜2日程度は高速風が続く可能性があります。
また、東側(左側)にも新たに南北に延びるコロナホールが見えています。
次の擾乱要因として、1週間程後にこの領域が地球に影響を及ぼす事になるでしょう。

太陽フレア(太陽爆発)は昨日は目立った活動はありませんでした。
536、537の両黒点群は規模としては縮小傾向にある様です。

この数日間太陽風が高速になっているため、地球周辺の放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。
図の1枚めに、GOES衛星による静止衛星軌道上の高エネルギー電子の変化を示しています。
赤、青線は2MeV以上というエネルギーの非常に高い電子の量を示しています。
黒い横線がいくつか引いてありますが、この中の10の4乗の線に注目して下さい。
宇宙天気環境が悪化すると、人工衛星ではさまざまな障害が発生します。
高エネルギー電子が10の4乗の線を越える頃から、障害の発生が始まると言われています。
青線がこの10の4乗の線を越えつつあり、衛星運用では注意が必要です。



GOES衛星よる、静止衛星軌道上における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。