宇宙天気ニュース

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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Y. Obana
最新状況 (11:31)
今日、C5.4の小規模フレアが発生しました。
また、X1.9の大規模フレアが一昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
放射線帯電子が強くなっています。太陽放射線は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/ 3 10:22 C4.1
08:45 C4.3
05:31 C5.4
02:38 C4.0
12/ 2 23:06 C3.5
21:12 C2.8
14:16 C3.9
06:34 C4.7
01:23 C4.1
12/ 1 21:45 C4.2
18:56 C6.0
15:16 C7.9
11:30 X1.9
06:56 C5.5
05:35 C5.3
04:28 C5.4

黒点 12/ 3 (NOAA)
磁場 フレア
4288 4 β C6
4290 1 α ---
4291 1 α ---
4294 41 βγδ C6
4295 1 α ---
4296 10 βδ C8
4297 3 β ---
4298 4 β C4
4299 9 βδ X2
4300 3 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
11:25 402 +1.6
-2 h 395 +4.9
-4 h 401 -0.0
-6 h 417 -2.6
-8 h 447 -3.0
-10 h 427 -1.7
-12 h 497 -1.6

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
10:30 5 -/ -
-2 h -8 -/ -
-4 h -9 -/ -
-6 h -11 -/ -
-8 h -11 -/ -
-10 h -10 -/ -
-12 h -5 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^4
12/ 3 0.4 2x10^4
12/ 2 0.4 1x10^4
12/ 1 0.3 1x10^4
11/30 0.5 3x10^4
11/29 0.5 2x10^4

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
GOES SUVI (NOAA)
LASCO (SOHO)
CCOR-1 (GOES)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
太陽風予報 (NOAA)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)

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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2025/11/27 12:22 太陽風は700km/秒と高速の状態が続いています。磁気圏も活動的です。
2025/11/28 14:05 太陽風は650km/秒と高速の状態が続き、磁気圏活動も続いています。
2025/11/29 10:09 M5.9とM1.6の中規模フレアが発生しました。太陽風は600km/秒と高速の状態が続いています。
2025/11/30 10:00 太陽の北東の端から活動的な領域が近づいています。太陽風は620km/秒と高速の状態です。
2025/12/ 1 12:32 X1.9の大規模フレアが発生しました。太陽風は高速ですが、520km/秒と次第に低下しています。

2025/12/ 2 10:50 更新
X1.9フレアのCMEが太陽の左側に広がっています。太陽風は平均的な速度に戻りました。

担当 篠原

昨日の昼、1日11時半(世界時1日2時半)に、
太陽の北東の端(左上)の4299黒点群で発生した
X1.9の大規模フレアのその後の画像を含めた動画を掲載します。

1枚めはGOES衛星SUVI 131、2枚めはSUVI 304です。
131ではXフレアの強い輝きが、
304ではコロナのガスの激しい噴出がよく見えています。

CME(コロナ質量放出)の様子を、
SOHO衛星LASCO C2、C3とGOES衛星CCOR-1で紹介します。
CMEは太陽の左上に向かって激しく広がっていますが、
太陽の右側にも淡い広がりが見えている様です。
このため、太陽風の弱い乱れが地球にもやってくるかもしれません。

やって来るとすると、明日、3日の午後くらいでしょうか。
太陽風に変化が見られるかどうか注目して下さい。

また、太陽を地球よりも右斜めから観測している
STEREO Ahead衛星のCOR2でも、
CMEは横向きに噴出している様に見えています。
この事も、噴出が地球寄りに広がっていることを
示しているのかもしれません。

NOAA/SWPCの太陽風予報では、
CMEは地球に対して横向きに大きく広がっています。
この広がりでは地球への影響はなさそうですが、
実際はどうなるでしょうか。

4299群は、その後は特に活動を起こしていません。
一方、南東(左下)の4294群、4296群で、
C7.9、C6.0、C4.2、C4.1などの小規模フレアが発生しています。
こちらの活動にも注目して下さい。


太陽風は、昨日のニュースの後も速度の低下が続き、
520km/秒と高速の状態から、
現在は420km/秒と平均的な速さに戻っています。
磁場強度は、5〜6nTと平均的な状態です。

11月24日に始まった高速の太陽風は、
1週間ほど続きました。

太陽風磁場の南北成分は、弱い南寄りの変化が見られます。
磁気圏の活動も強まって、
AE指数は、500nT前後の中規模の変化が続いています。
ただし、太陽風の速度が下がってきたので、
この後の磁気圏活動は、規模が小さくなるでしょう。

GOES衛星SUVI 195では、
太陽の中心部の北側にコロナホールが大きく広がっています。
明日か明後日くらいから、太陽風の速度が高まる可能性があります。



4299黒点群で発生した、X1.9の大規模フレア。
(c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X1.9の大規模フレアで、コロナのガスが激しく噴出する様子。
(c) GOES衛星SUVI 304 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEは太陽の左上に広がっていますが、右側にも淡く広がっている様です。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


CMEは太陽の左上に広がっていますが、右側にも淡く広がっている様です。
(c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星COR2によるCME。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


NOAA/SWPCの太陽風予報では、CMEは地球に対して横向きに大きく広がっています。
(c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子
(c) NOAA/SWPC



SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。
マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分)
磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。