宇宙天気ニュース |
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2025/11/15 12:08 更新 X4.0の大規模フレアが発生しました。太陽風は高速の状態が続いています。 担当 篠原 昨夕、14日16時半(世界時14日7時半)に、 太陽の北西の端(右上)に近い4274黒点群で、 X4.0の大規模フレアが発生しました。 GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。 4274群のXフレアは、11日のX5.1以来です。 4274群では、11月3日に北東の端(左上)に現れてから、 X1.8、X1.7、X1.2、X5.1、X4.0と、 Xフレアが5回発生しています。 このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が発生しています。 GOES衛星CCOR-1、SOHO衛星LASCO C2、C3を見ると、 コロナのガスは太陽の右上側に濃く飛び出しています。 しかし、太陽の左側にも淡い広がりが見えています。 このため、CMEによる太陽風の乱れは、 地球方向にも向かっている可能性があります。 NOAA/SWPCの太陽風予報では、 CMEは地球(緑丸)に対して横向きに広がっていて、 影響はほとんどなさそうです。 しかし、CMEの広がり方を見ると、 弱い変化くらいはやって来るかもしれません。 到来まで2日くらいかかると考えると、明日の夕方以降でしょうか。 太陽風の変化に注目して下さい。 太陽風予報の動画を見ると、 CMEは、地球(緑丸)の左上方に位置している STEREO Ahead衛星(赤丸)に向かっています。 STEREO Ahead衛星のCOR2を見ると、 CMEは右側がより濃くなっていますが、 太陽全体を囲んで広がるハロー型になっています。 地球側から見たCMEの広がりと比べると、 噴出の立体的な様子が感じられます。 4274群では、その後、 M1.3、M1.3と中規模フレアが2回発生しています。 黒点群は西の端に達していて、 この後、向こう側へ進んで見えなくなります。 太陽風は、速度が620km/秒から550km/秒へ下がり、 グラフの最後で600km/秒に少し上がっています。 高速の状態は続いています。 磁場強度は、6nTから5nTへ少し下がっています。 磁場の南北成分は、北寄りの傾向が続いています。 磁気圏は穏やかで、AE指数はほとんど変化のない状態です。 GOES衛星SUVI 195を見ると、 北半球のコロナホールは太陽の西側に進んでいて、 明日くらいから影響が始まる可能性があります。 CMEの乱れと重なる様な変化になるかもしれません。 ![]() 4274黒点群で発生した、X4.0の大規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() CMEは太陽の右上寄りに広がっています。 (c) GOES衛星CCOR-1 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() C3(青色)の画像では、太陽の左側への広がりも見えます。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽風の乱れは、地球に対して横向きに広がっています。 (c) WSA-ENLIL太陽風予報 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽を地球よりも右斜めから観測しているSTEREO Ahead衛星から観測したCME。 (c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) NOAA/SWPC ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。 マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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