宇宙天気ニュース |
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2025/12/ 4 12:23 更新 高速太陽風が到来して、速度は650km/秒に高まっています。11月の黒点相対数は 91.8 でした。 担当 篠原 WDC-SILSO より、11月の黒点相対数月平均値は、 91.8 と発表されました。 5月の 78.5 以来、第25期の極大を過ぎた後としては2回めの2桁です。 10月は 114.6 だったのですが、 グラフを見ると、11月は大きく下がったという印象です。 1日値を見ると、 X5.0の大規模フレアを起こした4274黒点群が見えていた頃の、 11月6日から15日にかけての10日間は、 最大 154 など 100以上の値が続いていたのですが、 その他はほぼ2桁でした(20日のうち18日)。 最小は、11月1日の 20 です。 黒点相対数の1日値がここまで小さくなったのは、 2022年6月8日の 3 以来、3年5か月ぶりです。 1枚めの図を見ると、第25期の初めの頃以来ということになります。 太陽風は、4日1時(世界時3日16時)頃から速度が高まり始め、 初めは400km/秒から450km/秒に少し上がった程度でしたが、 今朝、4日7時(世界時3日22時)頃からは本格的に高まり、 現在は650km/秒とかなり高速になっています。 磁場強度は、10〜20nTと強まった状態で推移しています。 GOES衛星SUVI 195の北西側(右上)に見えている コロナホールの影響が始まった様です。 27日周期の図を見ると、高まりは同じくらいに始まっています。 前回は、800km/秒まで速度は高まりました。 今回はどうなるでしょうか。 太陽風磁場の南北成分は、 南寄りで強まっていて、-10nT程度の変化が続いています。 磁気圏の活動は激しくなっていて、 AE指数は、1000〜1500nTの大きい変化が何度も発生しています。 現在は速度がかなり高まっているので、 磁気圏の活動も強まりやすい状態です。 GOES衛星SUVI 195では、 コロナホールはすでに中心線を通り過ぎています。 速度の高まりは、もう3〜4日くらいで終わるかもしれません。 太陽は、つい先ほど、4日11時半(世界時4日2時半)に、 北東(左上)の4300黒点群でM6.0の中規模フレアが発生しました。 GOES衛星SUVI 131の動画を掲載します。 ![]() 太陽黒点相対数の長期変化。11月の黒点相対数は 91.8 でした。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース ![]() 11月の太陽黒点の推移。 (c) SDO衛星HMII (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 1975年以降の太陽黒点相対数の長期変化。 (c) 黒点データ:WDC-SILSO、作図:宇宙天気ニュース ![]() 4300黒点群で発生した、M6.0の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() GOES衛星のSUVI 195カメラによる太陽コロナの様子 (c) NOAA/SWPC ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真(SOHO衛星の画像ページより取得)。 マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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