宇宙天気ニュース |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2025/ 3/28 13:48 更新 太陽風の速度は更に高まっています。イエローナイフのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 カナダ・イエローナイフに滞在中の高坂雄一さんより、 現地26日夜のオーロラ写真をいただきました。 26日22時45分(世界時27日4時45分)頃から肉眼では薄い白い縦線が見え始め、 26日23時(世界時27日5時)前後に肉眼でも少しピンク色が見えるものになった。 とのことです。 1枚目の写真では、左端近くにプレアデス星団、 中央の林のすぐ上にアンドロメダ銀河、 右端近くにはくちょう座のデネブが写っています。 これらの少し上を天の川が横切っているのですが、 この領域が地平線に沿って横に伸びて見えるのは、 緯度が高いイエローナイフならではです。 2枚目は高い領域の赤いオーロラがとてもきれいです。 AE指数を見ると、1000nTに達する大きい変化も発生しています。 磁気圏の活動が強まったとても素晴らしいタイミングだった様です。 高坂さんからは5枚送っていただいているのですが、 残りの3枚は明日紹介します。 太陽風は、昨日のニュースの後更に速度が高まって、 750〜800km/秒で推移する様になりました。 今朝までこの状態が続き、現在は少し下がっていますが、 700km/秒とかなり高い速度が続いています。 一方、磁場強度は10nTから5nTへゆっくりと低下して、 こちらは平均的な値に戻っています。 磁場の南北成分は、やや北寄りで推移する様になっています。 速度が高まっているので磁気圏の活動は高まっていて、 AE指数は500〜1000nTの中規模の変化が続いています。 SDO衛星AIA193では、コロナホールは西側(右側)に進んでいます。 高速風の領域はこれから後半に入りそうです。 太陽は、28日7時半(世界時27日22時半)に、 北東(左上)の4043黒点群で、C8.8の小規模フレアが発生しています。 また、北東の端の少し向こう側で フレアに関係すると思われる変化が度々発生しています。 この後、活動的な領域が現れるでしょうか。 また、今朝、28日5時(世界時27日20時)頃から、 南東側(左下)でフィラメント噴出が発生しました。 SDO衛星AIA304の動画を掲載します。 この噴出により、CME(コロナ質量放出)が 太陽の左下に向かって飛び出しています。 この広がり方だと、地球への影響はなさそうです。
(c) 高坂雄一氏 ![]() カナダ・イエローナイフで現地26日の夜に撮影されたオーロラ。 (c) 高坂雄一氏 ![]() 南東側で発生したフィラメント噴出。 (c) SDO衛星AIA304、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() 太陽の左下へ飛び出すCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) ![]() SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) ![]() SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) ![]() ACEが観測した太陽風の磁場(黒線は全体の強度、赤線は南北成分) 磁場の向き、プラズマの密度、速度、温度 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC ![]() ![]() 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ![]() | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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