宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (12:26)
今日、C5.0の小規模フレアが発生しました。
また、X8.7の大規模フレアが昨日発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線が強くなっています。放射線帯電子は静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
5/16 05:11 C5.0
5/15 23:21 X2.9
22:56 M2.9
17:14 X3.4
16:14 C9.9
15:16 C5.7
13:48 C7.8
13:20 C5.5
10:48 C6.2
08:05 C7.2
02:27 M4.4
01:44 X8.7
00:19 C9.6
5/14 21:42 X1.2
13:06 C6.5
11:03 X1.7
10:15 M2.5
06:51 M1.6
03:38 M1.1
02:35 M1.0
00:59 C7.6

黒点  5/16 (NOAA)
磁場 フレア
3667 1 α ---
3670 7 βγ M1
3671 7 β ---
3672 1 α ---
3673 1 α ---
3674 10 β M1
3675 2 β ---
3676 4 βγ ---
3679 7 βγδ C7
3680 2 α ---
3682 6 βγ M4
3683 5 β ---

太陽風 (DSCOVR)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
12:15 438 -0.6
-2 h 432 -1.6
-4 h 437 -1.5
-6 h 447 -0.3
-8 h 463 -4.0
-10 h 451 -1.3
-12 h 464 -0.5

磁気圏 (京大)
時刻
JST
Dst
nT
 
nT
11:30 -57 -/ -
-2 h -58 -/ -
-4 h -56 -/ -
-6 h -43 -/ -
-8 h -35 -/ -
-10 h -46 -/ -
-12 h -52 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 17 1x10^3
5/16 27 3x10^3
5/15 56 1x10^3
5/14 121 1x10^3
5/13 17 8x10^2
5/12 91 9x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期短期
太陽写真 (swnews)
黒点動画 (SDO)
X線3日1日 (GOES)
SolarMonitor (TCD)
Latest Events (SolarSoft)
AIA193動画 (SDO)
AIA304動画 (SDO)
AIA131動画 (SDO)
SUVI195 (GOES)
SUVI131 (GOES)
LASCO (SOHO)
STEREO (STEREO)
太陽風 1日 (DSCOVR)
太陽風 7日 (DSCOVR)
ACE1日7日 (ACE)
衛星電子 (GOES)
衛星陽子 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
K指数 (NOAA)
地上磁場 (NICT)
Canada (AuroraMAX)
昭和基地カメラ (NIPR)
TromsoLongyear...

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの 閲覧全リスト)
2024/ 5/11 14:11 太陽風の乱れが到来しました。磁気圏では非常に激しい乱れが発生しています。
2024/ 5/12 14:31 磁気圏の激しい乱れにより、日本各地で低緯度オーロラが観測されました。
2024/ 5/13 13:11 太陽風は高速の状態が続いています。磁気圏の激しい乱れは落ち着いて来ました。
2024/ 5/14 13:25 X1.7の大規模フレアが発生しました。高速太陽風は続いています。イギリスのオーロラをどうぞ。
2024/ 5/15 10:24 3664黒点群でX8.7の大規模フレアが発生しました。
最新のニュース

2024/ 5/16 12:26 更新
太陽の西端と東端で、X3.4、X2.9の大規模フレアが発生しました。

担当 篠原

3664黒点群のXフレアはさらに続き、
昨夕、15日17時半(世界時15日8時半)に
X3.4の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

3664黒点群は、昨日紹介したX8.7の時よりも、
更に太陽の向こう側に進んでいて、
より上部の輝きしか見えない状態になっていました。
これで、3664群で発生したXフレアは12回になりました。

そして、深夜、15日23時半(世界時15日14時半)には、
太陽の南東の端(左端)でX2.9の大規模フレアが発生しました。
SDO衛星AIA131の動画を掲載します。

こちらは、今日の可視光写真で見え始めている
新しい黒点群で発生しています。
その後は特にフレアの発生は見えていませんが、
どの様な活動度の領域か注目して下さい。

2つのフレアに伴って、
CME(コロナ質量放出)が太陽の右側と左側で発生しています。
X3.4のCMEは、SOHO衛星LASCO C2、C3で、
X2.9のCMEは、STEREO Ahead衛星COR2の動画で紹介します。
どちらも横向きの噴出なので、
地球への影響はないのではないかと思います。

3664黒点群が西に沈んで一段落かと思いましたが、
再び活動が強まるのでしょうか。


太陽風は、速度が昨夕くらいに500km/秒台を割り、
現在は430km/秒と平均的な速度へ下がっています。
磁場強度は、3〜4nTとやや弱い状態でしたが、
今日未明、16日3時(世界時15日18時)に
小幅ですが急な強まりが到来して
7nTに上がっています。
CMEによる乱れがやって来た様です。
その後は低下して、現在は5nTと平均的な状態です。

磁場の南北成分は、弱い南寄りになっています。
磁気圏の活動は強まっていて、
AE指数は500〜700nTの中規模の変化が続いています。

現在は速度が下がってきたので、
磁気圏の活動の規模は、次第に小さくなりそうです。



3664黒点群で発生したX3.4の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X3.4フレアに伴って太陽の右側に飛び出したCME。
(c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


太陽の南東の端で発生したX2.9の大規模フレア。
(c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


X2.9フレアに伴って太陽の左側に飛び出したCME。
(c) STEREO Ahead衛星COR2 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース)


SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子
(c) SDO (NASA)



SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。
(c) SDO (NASA)



GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



AE指数(速報値)
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学WDC




27日の太陽周期に合わせた図
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) 作図:宇宙天気ニュース
コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr

コロナ
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
φ (度)
磁場 Bz,Bt
nT
Dst
nT
磁場短期変動
nT
イプシロン
MW
GOES 電子
/cm^2 s sr
GOES 陽子
/cm^2 s sr



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化
(c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。