宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2024/ 5/14 13:25 更新 X1.7の大規模フレアが発生しました。高速太陽風は続いています。イギリスのオーロラをどうぞ。 担当 篠原 イギリスにお住まいの田之上輝氏より、 今回の大磁気嵐の時に撮影したオーロラの写真をいただきました。 iPhoneで撮影したとのことです。 人生初めてのオーロラとのことで、肉眼で見た印象の違いなどを Youtubeの動画で紹介しています。 田之上さんは鹿児島高専の卒業生で、 9年前に私の宇宙天気の授業を受けていて、 その事を思い出しながらオーロラを眺めてくれたとのことです。 教員としてはとてもうれしいお話です。 現地の雰囲気が良く分かる写真をどうもありがとうございます。 太陽の3664黒点群の活動は続いています。 昨日のニュースで最後のXクラスかもと書きましたが、 今日の昼、14日11時(世界時14日2時)に、 X1.7の大規模フレアが発生しました。 3664群として9回目のXクラスフレアです。 可視光写真では、3664群はもう一部しか見えていません。 今回こそ最後のXクラスでしょうか。 3664群では、昨夕、13日18時(世界時13日9時)に、 M6.6の中規模フレアが発生しました。 X線グラフの高まりが長い時間続くタイプのフレアで、 SDO衛星AIA131の動画では拾い範囲が輝いています。 このフレアに伴って、CME(コロナ質量放出)が 太陽の右下寄りに飛び出しています。 CMEのガスは太陽の左上にも淡く広がっているので、 太陽風の乱れは地球へやって来る可能性があります。 到来は、明日、15日の夜から16日にかけてでしょうか。 噴出の端の方ですが、 どの程度の乱れがやって来るか注目してください。 また、このフレアにより 太陽からの高エネルギー陽子が増加しています。 SOHO衛星LASCO C2、C3の動画でも 途中から白いノイズが増えています。 太陽風は、速度が700km/秒台から560km/秒へ ゆっくりと下がっていますが、 高速の状態は続いています。 磁場強度は、途中に小さい強まりもありますが、 5nTと平均的な状態です。 磁場の南北成分は、北寄りで推移しています。 磁気圏は穏やかになっていて、 AE指数は変化が少なくなっています。 CMEによる太陽風の乱れはまだ到来しそうです。 激しい乱れにはならないと思いますが、 推移に注目してください。 イギリスで撮影されたオーロラ。 (c) 田之上輝氏 イギリスで撮影されたオーロラ。 (c) 田之上輝氏 イギリスで撮影されたオーロラ。 (c) 田之上輝氏 3664黒点群で発生したX1.7の大規模フレア。 (c) SDO衛星AIA131 (NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) 3664黒点群で発生したM6.6の中規模フレア。 (c) GOES衛星SUVI 131 (NOAA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) M6.6フレアに伴って発生したCME。 (c) SOHO衛星LASCO C2、C3 (ESA & NASA)、(動画加工 : 宇宙天気ニュース) SDO衛星のAIA193カメラによる太陽コロナの様子 (c) SDO (NASA) SDO衛星による太陽の可視光写真。マウスの矢印を写真に重ねると、黒点番号付きの写真に切り替わります。 (c) SDO (NASA) GOES衛星の太陽X線強度。赤・橙 = 0.1〜0.8 nm、青・紫 = 0.05〜0.4 nm (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー陽子の変化 (c) データ:NOAA/SWPC、作図:宇宙天気ニュース ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC AE指数(速報値) 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学WDC 27日の太陽周期に合わせた図 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) 作図:宇宙天気ニュース
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