宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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2010/ 4/13 08:14 更新 CMEによる太陽風の乱れは終わり、穏やかな状態に戻っています。 担当 篠原 昨日のニュースの頃、太陽風の磁場は、-10nT近い南向きになっていました。 その影響で、AE指数を見ると、直後に1200nTに達する大きなオーロラ活動が観測されています。 しかし、太陽風の速度は420km/秒とそれほど速くなく、 磁場の強い南向きが大きく影響した活動でした。 沖縄の磁場データも、昨日掲載の図から更にもう一段低下し、-80nT近い減少となっています。 小規模の磁気嵐です。 この変化は世界規模でも観測されています。 その後、太陽風磁場の南北成分は、南向きから北向きへと次第に切り替わっていきました。 このため、磁場が北向きになった図の後半からは、AE指数もぱったりと変化しなくなりました。 これで、CMEの影響は一段落したと見られます。 現在の太陽風は、速度は400km/秒と平均レベルで、磁場強度は8nTとやや強めです。 このまま、今度はコロナホールの影響がやって来るかもしれません。 SOHO EIT195では、南半球に南極から低緯度へ向かってコロナホールが伸びています。 今後は、こちらの影響がどの程度やって来るかに注目しています。 放射線帯の高エネルギー電子は、今回の擾乱の影響を受けて大きく数を減らしています。 10万近かった値から、1000を割るほどに低下しました。 現在の様子では大きく回復することはなさそうで、警戒状態は終わりそうです。 太陽の活動は静穏です。 太陽の中央部やや右下に、とても小さく1062黒点群が現れています。 すぐに見えなくなってしまうかもしれません。 SOHO EIT195による太陽コロナ。13日7時半(世界時12日22時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1062黒点群が小さく見えています。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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