宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
Supported by KNCT |
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2010/ 4/ 6 08:16 更新 CMEによる大きな太陽風の乱れが到来し、激しいオーロラ活動を起こしています。 担当 篠原 昨日の夕方に速報を出しましたが、5日17時(世界時5日8時)に、 3日のCMEによる太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。 速度と磁場強度は、それぞれ750km/秒と15nTに上昇し、-10nTほどの南向き磁場も発生しました。 CMEを起こしたフレアの規模がB7と小さかった割には、 かなり立派な太陽風変動がやってきたと思います。 擾乱はすぐに地球に到達し、磁気圏を圧縮して地上磁場を急増させています。 沖縄の磁場変動グラフの5日17時半(世界時5日8時半)ほどのところに見えている、 針のように細い上昇は、その影響です。 太陽風磁場が大きく南を向いたため、地球の磁気圏ではそのまま磁気嵐が始まりました。 沖縄の場合、開始前と比較すると-80nTほどの磁場強度の減少が記録されています。 これは時間帯としての効果もあり、世界規模では-40nTほどの小さな磁気嵐だったようです。 太陽風の磁場強度はその後も-10nTに達する強さで南を向き続け、 速度も800km/秒に達する強まりを見せました。 その結果、かなり激しいオーロラ活動が発生しました。 AE指数は、1000nT規模から、最大で2000nTに及ぶ非常に激しい変化を記録しています。 すぐには調べられないのですが、2000nTに達するのはいつ以来でしょうか。 現在、太陽風の擾乱はゆっくりと弱まる傾向を示しています。 速度は650km/秒に下がり、磁場強度は8nTほどに下がっています。 まだ-5nTほどの南向きは続いていて、AE指数は500nTくらいの変動が続いています。 今回の太陽風の乱れは、これから一日ほどかけてゆっくりと弱まっていくでしょう。 その後、今度はコロナホールによる高速風がやって来ると思われますが、 今回の変動の後では、小さな乱れに見えてしまうかもしれません。 太陽では、北半球の中央部に1061黒点群が発生しました。 SOHO EIT195では小さな変動は見られますが、まだ目立った規模のフレアにはなっていません。 引き続き発達を続けるかどうか、注目してください。 SOHO EIT195による太陽コロナ。6日6時半(世界時5日21時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
宇宙天気ニュースは、 鹿児島工業高等専門学校にWebサーバを設置しています。 |