宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:16)
太陽フレアは静かです。
太陽風の速度が高くなっています。
磁気嵐がやや発達しています。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
4/ 6 --- ---
4/ 5 --- ---
4/ 4 --- ---

黒点  4/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
1057 3 α ---
1059 3 α ---
1060 4 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:06 649 -4.2
-2 h 670 -1.8
-4 h 698 +0.0
-6 h 708 -0.6
-8 h 751 -4.6
-10 h 760 -9.3
-12 h 735 +1.5

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
06:59 -53 -4/ 6
-2 h -51 -1/ 34
-4 h -55 10/ 37
-6 h -66 15/ 65
-8 h -69 -27/ 46
-10 h -28 -20/ 70
-12 h -42 -41/ 67

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.1 1x10^3
4/ 6 0.5 1x10^3
4/ 5 0.6 4x10^3
4/ 4 0.6 1x10^3
4/ 3 0.6 6x10^2
4/ 2 0.6 9x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙天気日報
宇宙天気臨時情報
NICT宇宙天気情報センター
宇宙環境計測グループ
Space Weather Prediction Center
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2010/ 4/ 1 10:01 太陽風の磁場が強まっています。小規模のオーロラ活動が続いています。太陽は静穏です。
2010/ 4/ 2 08:49 太陽風磁場南向きの影響で、オーロラ活動がやや活発に続いています。
2010/ 4/ 3 11:22 太陽風磁場の南北変動の影響で、小規模のオーロラ活動が続いています。
2010/ 4/ 4 08:43 太陽でB7の小さなフレアが発生し、弱いCMEが地球方向に発生しています。
2010/ 4/ 5 13:20 500km/秒ほどの高速風が続き、オーロラも活発に続いています。
最新のニュース

2010/ 4/ 6 08:16 更新
CMEによる大きな太陽風の乱れが到来し、激しいオーロラ活動を起こしています。

担当 篠原

昨日の夕方に速報を出しましたが、5日17時(世界時5日8時)に、
3日のCMEによる太陽風の乱れがACE衛星で観測されました。
速度と磁場強度は、それぞれ750km/秒と15nTに上昇し、-10nTほどの南向き磁場も発生しました。
CMEを起こしたフレアの規模がB7と小さかった割には、
かなり立派な太陽風変動がやってきたと思います。

擾乱はすぐに地球に到達し、磁気圏を圧縮して地上磁場を急増させています。
沖縄の磁場変動グラフの5日17時半(世界時5日8時半)ほどのところに見えている、
針のように細い上昇は、その影響です。

太陽風磁場が大きく南を向いたため、地球の磁気圏ではそのまま磁気嵐が始まりました。
沖縄の場合、開始前と比較すると-80nTほどの磁場強度の減少が記録されています。
これは時間帯としての効果もあり、世界規模では-40nTほどの小さな磁気嵐だったようです。


太陽風の磁場強度はその後も-10nTに達する強さで南を向き続け、
速度も800km/秒に達する強まりを見せました。
その結果、かなり激しいオーロラ活動が発生しました。
AE指数は、1000nT規模から、最大で2000nTに及ぶ非常に激しい変化を記録しています。
すぐには調べられないのですが、2000nTに達するのはいつ以来でしょうか。


現在、太陽風の擾乱はゆっくりと弱まる傾向を示しています。
速度は650km/秒に下がり、磁場強度は8nTほどに下がっています。
まだ-5nTほどの南向きは続いていて、AE指数は500nTくらいの変動が続いています。

今回の太陽風の乱れは、これから一日ほどかけてゆっくりと弱まっていくでしょう。
その後、今度はコロナホールによる高速風がやって来ると思われますが、
今回の変動の後では、小さな乱れに見えてしまうかもしれません。


太陽では、北半球の中央部に1061黒点群が発生しました。
SOHO EIT195では小さな変動は見られますが、まだ目立った規模のフレアにはなっていません。
引き続き発達を続けるかどうか、注目してください。



SOHO EIT195による太陽コロナ。6日6時半(世界時5日21時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC




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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。