宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2009/12/16 13:33 更新 1035群で、C5の小規模フレアが発生しました。低速の太陽風が続いています。 担当 篠原 今日は更新が遅くなりましたが、そのお陰で(?)フレア情報を書くことができます。 今朝、16日10時半(世界時16日1時半)に、太陽でC5の小規模フレアが発生しました。 起こしたのは、昨日からさらに発達している1035黒点群です(SOHOの可視光写真参照)。 STEREO AheadのEUVI 195カメラで、爆発の瞬間が撮影されています。 フレアは、比較的長時間型の変化をしていて、 STEREO AheadのCOR2を見ると、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しているようです。 1035黒点群は、太陽のほぼ中心線上にあることから、 飛び出したガスは地球へやって来る可能性が高いです。 小規模フレアなので、飛び出す速度はそれほど高くないと考えると、 地球への到達は3〜4日後、19〜20日くらいでしょうか。 オーロラ活動の活発化や、磁気嵐の発生が考えられます。 1035黒点群では、続いてフレアが発生するかもしれません。 活動には、引き続き注目してください。 一方、1034黒点群はかなり小さくなり、黒点はほとんど見えなくなっています。 しかし、EIT195では1035黒点群に負けないくらいに明るく光っています。 太陽風は、磁場強度が5nTレベルを保ち、南北成分はゆっくりと北から南へ転じています。 ただし、ゆらゆらと波打ちながらの変化で、13日のようなすぱっとした変化ではありません。 速度は、280km/秒とかなり遅い状態が続いています。 磁気圏は、今のところ静穏で、 AE指数は全く変化していません。 太陽風磁場の南向き傾向が、しばらく続くかもしれません。 その場合、小規模ながらもオーロラ活動がにぎやかになるでしょう。 STEREO Aheadが撮影した、1035黒点群で発生したC5フレア。 (c) NASA STEREO AheadのCOR2画像に、C5フレアに続くCMEの噴出が見え始めています(太陽の左上側)。 (c) NASA SOHO EIT195による太陽コロナ。16日6時半(世界時15日21時半)。 (c) SOHO (ESA & NASA) SOHOによる太陽可視光写真。1035黒点群が一気に大きくなりました。 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SWPC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SWPC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SWPC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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