宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:27)
昨日、C3.4の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
12/11 --- ---
12/10 19:45 C3.4
12/ 9 --- ---

黒点 12/10 (NOAA)
磁場 フレア
1034 3 β ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:15 279 +0.7
-2 h 280 +0.2
-4 h 276 +2.1
-6 h 276 -2.5
-8 h 278 -2.1
-10 h 274 -1.1
-12 h 274 +1.3

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -10 -3/ 13
-2 h -11 9/ 5
-4 h -14 10/ 2
-6 h -15 12/ 4
-8 h -13 11/ 5
-10 h -12 11/ 5
-12 h -13 14/ 3

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 1x10^0
12/11 0.5 6x10^0
12/10 0.6 8x10^0
12/ 9 0.6 5x10^0
12/ 8 0.7 7x10^0
12/ 7 0.6 4x10^0

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

情報ページ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/12/ 6 13:30 コロナホールの影響で、太陽風速度が400km/秒台に上昇しています。小規模のオーロラ活動も起きています。
2009/12/ 7 12:39 太陽風速度は下がり、360km/秒の低速風になっています。太陽は無黒点が続いています。
2009/12/ 8 08:22 300km/秒台前半の低速太陽風になっています。磁気圏も静穏です。
2009/12/ 9 09:22 太陽風は、速度が300km/秒まで下がっています。とても静かです。
2009/12/10 09:15 太陽風は280km/秒に下がっています。小さな黒点群が上がって来たようです。
最新のニュース

2009/12/11 09:27 更新
1034黒点群で、C3の小規模フレアが発生しました。太陽風はとても低速です。

担当 篠原

昨日太陽に出現した黒点は、1034黒点群と番号が付きました。
SOHOの可視光写真の北東端(左上)に見えています。

この黒点群で、昨夜、10日20時(世界時10日11時)にC3の小規模フレアが発生しました。
GOESのX線データでは、その前後にもA、Bクラスの小さな変動が続いています。
1034黒点群は、ある程度活動度を持った領域の様です。

引き続き、小規模のフレアが発生する可能性があります。
黒点群の規模は小さいので、大きなものになることはないでしょう。

12月1日にX線の観測がGOES14衛星に切り替わって、10日めで初のCクラスフレアとなりました。
最近の太陽の状況を考えると、ずいぶん早く観測する機会に恵まれたと言えそうです。
GOES14衛星は6月に打ち上げられた様ですので、衛星にとって初フレアということではないと思います。


太陽風は、速度280km/秒とたいへん遅い風が続いています。
磁場強度も3nTと弱めの状態が続いています。

磁気圏も静穏で、AE指数はほとんど変化していません。


SOHO EIT195では、黒点群のある明るい領域のすぐ手前に、コロナホールの黒い筋が見えています。
もう2 日ほどして、こちらへ回ってくると、よく見える様になるでしょう。
このコロナホールは前周期にもあったのですが、広がりが小さくなっているかもしれません。
中心へ近づいた頃に比較してみましょう。

27日周期の図では、影響は18日頃にやってくると予想できます。



SOHO EIT195による太陽コロナ。11日0時半(世界時10日15時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHOによる太陽可視光写真。1034黒点群が見えます。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。