宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (08:35)
太陽フレアは静かです。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
10/ 6 --- ---
10/ 5 --- ---
10/ 4 --- ---

黒点 10/ 5 (NOAA)
磁場 フレア
なし --- --- ---

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
08:22 359 +1.9
-2 h 359 -0.6
-4 h 372 +0.8
-6 h 370 +1.1
-8 h 378 -0.5
-10 h 385 -0.2
-12 h 392 +0.1

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:30 -15 -/ -
-2 h -14 -/ -
-4 h -15 -/ -
-6 h -16 -/ -
-8 h -16 -/ -
-10 h -16 -/ -
-12 h -16 -/ -

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^0
10/ 6 0.5 9x10^0
10/ 5 0.7 9x10^0
10/ 4 0.7 1x10^1
10/ 3 0.8 1x10^1
10/ 2 0.6 1x10^1

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
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昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/10/ 1 08:19 太陽風の速度が少し上がりましたが、低速風が続いています。磁気圏も静かです。
2009/10/ 2 08:32 太陽風は速度が低いままです(350km/秒)。これから10日程度、静かに推移しそうです。
2009/10/ 3 11:10 低速の太陽風が続いています。磁気圏も静穏です。
2009/10/ 4 11:40 太陽風の速度は300km/秒に下がりました。しばらく、遅い太陽風が続くでしょう。
2009/10/ 5 08:33 太陽風に小規模の変動がやって来ました。速度が400km/秒に上がっています。磁気圏は静穏です。
最新のニュース

2009/10/ 6 08:35 更新
太陽風は低速風に戻りました(360km/秒)。9月までの黒点数の状況をまとめます。

担当 篠原

SIDCが発表した9月の黒点数データより、
9月の無黒点日数は、19日でした。
前月である8月に、1ヶ月間連続の31日という今極小期最高値を記録したのですが、
その翌月は、約1年ぶりに20日台を割ることになりました。

2006年11月以降の、各月の無黒点日数の表です。

2006年無黒点日数
11月3日
12月8日
2007年
1月0日
2月6日
3月15日
4月22日
5月4日
6月11日
7月9日
8月9日
9月22日
10月28日
11月24日
12月13日
2008年
1月19日
2月22日
3月17日
4月20日
5月21日
6月17日
7月29日
8月29日
9月26日
10月21日
11月18日
12月28日
2009年
1月25日
2月23日
3月28日
4月25日
5月20日
6月21日
7月22日
8月31日
9月19日

作り始めた頃は、こんなに長引くとは思いもしなかったのですが、
モニターサイズによっては、既に画面をはみ出しているのかもしれません。

また、この推移を図の1枚目に掲載します。
これを見ると、昨年の7月頃から、無黒点日は20日と30日の間を行き来している様です。
今回、振れ幅がぐっと大きくなりましたが、
長い目で見ると、これまでの変化の幅の中に入っているとも言えます。

9月末には、1026群、1027群というふたつの黒点群が太陽の中で存在感を見せていました
(黒点の規模としては、小さかったのですが)。
このような黒点群が今後どのような頻度で出現するのか、
その様子を見ていることで、
これからの太陽の変化が感じられるのではないかと思います。


また、2枚目の図は、黒点群の出現緯度です。
もう、太陽の活動周期は、すっかり24期に変わったと言えるでしょう。

1026、1027群(右端の2つの◯)は、
北半球、南半球のそれぞれ中緯度付近に出現しています。
24期の黒点群がこのあたりに現れることは、もう普通のことになっています。

先月も書きましたが、今後の焦点は、黒点の出現頻度が高まるのかどうか、
ということだと思います。


昨日、400km/秒まで高まっていた太陽風の速度は、
昨日の昼過ぎから低下が始まり、現在は360km/秒の低速風に戻っています。

太陽風の磁場強度も2nT近くに下がっていて、弱まった状態です。

磁気圏もとても穏やかです。
AE指数は、全く変化していません。


穏やかな太陽風は、今週いっぱい続きます。
次の速度の高まりは(たいした規模ではありませんが)、
10月11-12日頃に始まると予想していますが、
その発生源に相当すると思われるコロナホールが、
SOHO EIT195の太陽の中心やや東(左)に見えています。

前周期のコロナホールは、これに続く様にもう少し左へと伸びていたのですが、
そのあたりは、2-3日後くらいに見えて来るでしょう。


太陽は無黒点で、X線にも変化はなく、
とても静かです。



2006年7月以降の、月ごとの無黒点日数の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : SIDC


2008年1月以降に出現した太陽黒点の緯度の変化。
(c) 作図 : 宇宙天気ニュース、データ : NOAA


SOHO EIT195による、太陽コロナの様子。6日3時(世界時5日18時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。