宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

ニュース発行時の
宇宙天気概況

Y. Obana
最新状況 (09:59)
昨日、C2.8の小規模フレアが発生しています。
太陽風は速度、南向き磁場ともに静かです。
磁気圏は静かです。
太陽放射線と放射線帯電子はともに静穏です。

フレア (GOES)
発生日 JST 検出
7/ 6 --- ---
7/ 5 15:54 C2.8
7/ 4 --- ---

黒点  7/ 6 (NOAA)
磁場 フレア
1024 16 β C3

太陽風 (ACE)
時刻
JST
速度
km/s
南北磁場
nT
09:51 330 +0.3
-2 h 337 -1.3
-4 h 340 -0.5
-6 h 337 -0.3
-8 h 340 +3.0
-10 h 352 +3.3
-12 h 361 +2.7

磁気圏 (NICT)
時刻
JST
環電流
nT
沖縄擾乱
nT
08:59 -15 8/ 5
-2 h -13 4/ 4
-4 h -11 4/ 6
-6 h -10 6/ 8
-8 h -10 10/ 5
-10 h -9 6/ 3
-12 h -10 3/ 4

放射線 (GOES)
時刻
JST
プロトン
10MeV
電子
2MeV
最新 0.2 2x10^2
7/ 6 0.5 3x10^2
7/ 5 0.5 4x10^2
7/ 4 0.5 3x10^2
7/ 3 0.6 4x10^2
7/ 2 0.7 3x10^2

静か 激しい 非常に


















リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
STEREO (STEREO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
衛星電子予測 (JAXA)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
AE指数 (京都大学)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
昭和基地 (NICT)
オーロラ帯 (CARISMA)
Alaskaカメラ (SALMON)

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2009/ 7/ 1 09:21 太陽風の速度は450km/秒に下がり、高速風は終わりつつあります。この後は静穏になるでしょう。
2009/ 7/ 2 09:25 太陽風は400km/秒を割り、磁気圏も静穏です。6月の黒点数が発表されました。
2009/ 7/ 3 11:04 太陽風は平均的な速度レベルで安定し、磁気圏は静穏です。太陽は無黒点です。
2009/ 7/ 4 08:31 太陽風は低速風になり、磁気圏も静穏です。太陽にとても小さな黒点が出現した様です。
2009/ 7/ 5 12:03 1024黒点群が大きくなっています。Bクラスのフレア活動も頻発しています。太陽風は低速で、静穏です。
最新のニュース

2009/ 7/ 6 09:59 更新
1024黒点群で、C2.7の小規模フレアが発生しました。Cクラスフレアは7ヶ月ぶりです。

担当 篠原

1024黒点群で、昨日、5日16時(世界時5日7時)に、
C2.7の小規模フレアが発生しました。
Cクラス以上のフレアの発生は、2008年12月11日以来と、7ヶ月ぶりのことです。

この3日間の、1024黒点群の発達の様子を動画にしました。
この大きさの黒点群も、久しぶりではないかと思います。
EIT195の動画を見ても、1024黒点群は細かく活動しています。
その様子は、GOESのX線データにも現れていて、
Cクラスのフレアの前後にも、Bクラスの変化が連続的に観測されています。

1024黒点群では、今後もCクラスのフレアが発生する可能性がありそうです。
引き続き、注目して下さい。


太陽風は、低速で穏やかな状態が続いています。
速度は、昨日より340km/秒前後で安定しています。
磁場強度は、5nT付近にあり、平均的な強さです。

磁気圏も概ね静穏です。

AE指数を見ると、最初と最後の部分に少し幅が太くなっている部分があります。

最初の変化は、太陽風磁場の南北成分が、
-5nTの南向きになっていたのが影響したのでしょう。
一方、最後の変化では、太陽風磁場の南北成分はほとんど0nT付近でしたが、
東西成分が5nTほどの幅を持って大きく振れていました。
この影響かもしれません。


SOHO EIT195では、太陽の北極から伸びるコロナホールが、
中心線に近づいて来ました。
正面に回って来ると、濃さも増して、よく見える様になりました。

高速風の発生源としては、十分な規模を持っている様ですが、
緯度が高めなので、地球への影響がどうなるか注目されます。

影響の開始は、3〜4日ほど先となるでしょう。



1024黒点群の発達の様子。Cクラスのフレアも起こしました。
(c) SOHO (ESA & NASA)、動画加工 : 宇宙天気ニュース


SOHOによる、太陽可視光写真。南半球に1024黒点群が見えます。6日6時(世界時5日21時)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


SOHO EIT195による太陽コロナ。6日9時半(世界時6日0時半)。
(c) SOHO (ESA & NASA)


GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SWPC



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SWPC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



シベリアで観測された3日間の磁場データ
右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SWPC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。