宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/10 13:02 更新 930黒点群の活動は穏やかになりました。太陽風の速度が再上昇して(580km/秒)、オーロラが活動的になっています。 担当 篠原 2つの大規模フレアを発生させた930黒点群は、勢力を弱めています。 蓄えているエネルギーの目安となる磁場構造の複雑さはかなり弱まり、 大きなフレアを起こす可能性は小さくなっています。 昨日は、9日20時(世界時9日11時)にC1.3の小さめの小規模フレアを起こしただけです。 今後は、小規模フレアに対する注意というレベルでしょう。 フレア活動は弱まりましたが、黒点としての大きさはなかなかのものです。 先ほど見て来たのですが、肉眼でも見つけることができました。 太陽を観測する場合は、太陽向けの適切なフィルタ−を使用したり(赤外線を透過する危険があります)、 日没直前の十分暗くなった時に行うなど、注意をお願いします。 太陽放射線も次第に弱まっています。 現在は、120PFUレベルに下がっています。 警戒の目安は10PFUとなっていますので、依然注意すべきレベルです。 今後も、引き続き下がり続けて行くでしょう。 太陽風は、500km/秒から580km/秒への緩やかな上昇が見られています。 再び、高速状態が強まっています。 続発したCME(太陽ガスの放出現象)の影響がやってきたのではないでしょうか。 磁場強度は5nT前後で大きな変化はありません。 ただし、南北成分を見ると、速度の上昇以降、南北に頻繁に振れるようになっています。 -5nTくらいの南向きが発生するようになっていて、 速度が高まっていることと重なって、活発なオーロラ活動が発生しています。 AE指数は止まっていますが、シベリアの磁場データを見ると、 オーロラ活動にともなう磁場の変動が記録されています。 シベリアの図は3日幅ですので、右側の3分の1がこの24時間の変動です。 前半の2日にくらべるとやや小さくなりますが、振幅的には中規模の活動です。 高速風は、一時的な増加で、 今日いっぱいくらいで下がり始めるのではないかと思います。 それまでは、活発なオーロラ活動が期待できます。 放射線帯の高エネルギー電子は、減少の傾向になっています。 昨日よりも一段下がっています。 当面、増加することはなさそうです。 SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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