宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/ 5 10:38 更新 新しい活動領域によって、小規模フレアが多発しています(最大C4.9)。太陽風、磁気圏は静穏です。 2006/12/ 5 18:23 追加 M1.8の中規模フレアが発生しました。 2006/12/ 5 19:59 追加 [速報] 太陽でX9.1の非常に大規模なフレアが発生しました。 担当 篠原 太陽の東(左)から、新しい活動領域が上がって来た様です。 こちら側に回り込むやいなや、Cクラスの小規模フレアを立て続けに発生させています。 GOESのX線グラフを見ると、4日21時(世界時4日12時)から急に変化が激しくなっています。 これ以降、Cクラスに達する小規模フレアが10回ほど発生した様です。 最大のフレアは、4日23時半(世界時4日14時半)のC4.9フレアです。 今日最初に掲載しているGOES13のX線写真では、東端(左端)がたいへん明るく写っています。 ここがフレアを起こしている領域です。 太陽写真では、相当する黒点群の姿はまだ見えていません。 現在、GOES、SOHOともに動画が見られない状態のため、 活動の詳しい様子は把握できません。 引き続き、X線グラフの変化に注意する必要があるでしょう。 小規模フレアや、中規模フレアに達する活動が見られるかもしれません。 太陽風は、速度がどんどん下がって、360km/秒から、300km/秒を切るほどになりました。 かなり低速状態です。 磁場強度も4nTから2nTへ弱まっています。 このため、磁気圏はとても穏やかです。 AE指数にはほとんど変化がなく、沖縄の磁場データもこの3日間はほとんど平らです。 GOES13のX線写真で、太陽の中心やや南寄り(下寄り)に大きなコロナホールが見えています。 中心線から西(右)にやや行き過ぎていて、やがて地球への影響位置に達します。 27日周期の図では、高速風の始まりは明日の午後以降になりそうです。 ただし、周期性が1日程度前後することは普通に起こります。 高速風の到来では、初めに太陽風磁場が強まりますので、ACEのデータに注目してください。 2006/12/ 5 18:23 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 活発に小規模フレアを起こしていた活動領域で、5日17時(世界時5日8時)にM1.8の中規模フレアが起こりました。 中規模フレアの発生は、7月6日以来、5ヶ月ぶりのことです。 短時間型ですので、CME(太陽ガスの放出現象)は起こっていないと思われます。 この中規模フレアに先立って、 14時と15時(世界時5時6時)の2回、C4クラスの小規模フレアが起こっています。 X線グラフのレベルは現在も高まった状態で、小・中規模のフレア活動が今後も発生する可能性があります。 活動の進展に注意が必要です。 2006/12/ 5 19:59 追加 (篠原) 関連の図はページの最後にあります 5日19時半(世界時5日10時半)に、X9.1の非常に大規模なフレアが発生しました。 まだ発生直後で、データが整っていません。 後ほど、続報をお知らせします。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。12月4日23時半(世界時4日14時半)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
2006/12/ 5 18:23 追加 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC 2006/12/ 5 19:59 追加 GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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