宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/12/ 2 10:43 更新 太陽風は磁場強度4nT、速度400km/秒と通常の状態に戻っています。 担当 篠原 太陽風の磁気的な乱れは終わっています。 昨日のニュース以降、太陽風は速度400km/秒、磁場強度4nTの通常の状態で安定しています。 今日は初めに、27日周期の図を見て下さい。 11月29-30日(図は世界時です)に磁場強度(3列目の青線)の山が見えています。 最大で15nTを超えるくらいまで強まっています。 その山の中で、南北成分(赤線)が、プラスからマイナスへ波打つように変化しているのが分かります。 ここで、太陽風磁場の向きがぐるっと北から南へと回転したのです。 そして、この回転の後半で、強い南向きが半日にわたって続きました。 その影響で、磁気圏が大きく乱れたのです。 その磁気圏の乱れは、すっかり終わっています。 現在の太陽風の磁場南北成分は、2〜4nTくらいの強さで南北に振動する様に変化しています。 それほどの南向きになっていない事と、速度も普段のレベルのため、 磁気圏への影響は小さくなっている様です。 AE指数には目立った変化は無く、極域のオーロラ活動は穏やかな状態です。 沖縄の磁場データを見ると、-100nTに大きく下がった後は、順調に回復を続けていて、 既にほとんど静穏レベルまで戻っています。 磁気嵐は終息したと考えて良いでしょう。 再び27日の図に戻ると、前周期のコロナホールによる小さな乱れの部分(11月4-5日)を半分過ぎています。 この時も、たいした乱れではなかったのですが、今回は今のところまったく変化が見えていません。 今日も何もなければ、影響はすっかりなくなったと考えられます。 次は、12月6日(前周期は11月9日)に高速風が始まると予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は低いレベルで推移しています。 次の高速風までは、このまま低いレベルが続くでしょう。 太陽では、今朝、2日10時(世界時2日1時)ころにC1に達する小さな小規模フレアが発生しています。 発生源は現時点では分かりません。 黒点群の規模に目立った変化は無く、 今後も、時に小規模フレアが発生するという程度の活動でしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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