宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2005/ 9/11 14:02 更新 太陽風が大きく乱れており、磁気圏ではオーロラが活発になっています。太陽では大規模フレアが続いています。 担当 篠原 宇宙天気が大きく乱れた状態が続いています。 808黒点群は次第に太陽の中心に近づいており、今後の活動は地球へより大きな影響を及ぼすことになります。 引き続き、十分な注意を続けてください。 太陽では、昨日のニュース以降も非常に活発にフレアが発生し続けています。 Xクラスの大規模フレアは、11日2時(世界時10日17時)にX1.1と、 11日7時(世界時10日22時)にX2.1の2回起こっています。 Mクラスの中規模フレアも目立ったもので、M3.7、M1.9、M4.1、M3.4と4回を数えています。 808黒点群は現在も大きな勢力を保っており、今後も活発な活動を続けそうです。 太陽放射線(非常に高速なプロトン粒子)は更に密度を上げています。 とうとう2000PFUに達しています。 高レベル状態が今後も続きます。衛星運用などでは注意が必要です。 太陽風は幾度も発生しているCME(太陽ガスの放出現象)の大きな影響が及んでいます。 ACE衛星の太陽風データの一部が太陽放射線の影響で欠けていますので、 SOHO衛星による観測データを掲載します。 これによると、今朝、11日10時(世界時11日1時)ころから非常に高速状態になっているようです。 それまでも、700km/秒ととても高速でしたが、 更に上昇して1000km/秒という非常に大きな速度となっています。 この高速風は、10日4時(世界時9日19時)のX6.2大規模フレアの時に発生した CMEによるものではないでしょうか。 そのCMEの動画を掲載しています。 また、今朝の11日7時(世界時10日22時)のX2.1大規模フレアによるCMEの写真も2枚掲載します。 この高速太陽風は明日、12日の昼から13日にかけて地球に来るでしょう。 ACE衛星のデータから太陽風の磁場の様子を見ます。 太陽風の磁場の南北成分(赤線)が南に(マイナスに)振れると、 高速の太陽風から大きなエネルギーが磁気圏に流れ込み、 オーロラや磁気嵐などの磁気圏活動が活発化します。 現在、速度が非常に高速ですので、南を向くと、とても活発な磁気圏活動を起こす事ができます。 そして、南向きが大きくなると、激しい磁気嵐が発生することになります。 ACEの図を見ると、-5〜-10nTくらいの南向きが、図の真ん中付近、後半付近に見えています。 速度がとても高速である事が重なって、オーロラ活動をとても活発にしています。 AE指数のグラフでは、1500nTから、時として2000nTに達するような激しい変化が観測されています。 極域の空はとてもにぎやかなオーロラで彩られていることでしょう。 NICTのアラスカのオーロラライブカメラに注目して下さい。 現在は、天候が不順の様ですが、これから天候が回復すれば、 猛烈なオーロラの生放送を楽しむことができるかもしれません。 ACEの南北磁場データ(赤線)の最後の部分を見ると、現在も南より(マイナスより)の傾向が続いています。 このため、引き続きオーロラの活発な活動が見られそうです。 SOHO衛星による太陽風の観測データ。1列目は速度、2列目は密度。 (c) University of Maryland SOHO LASCO C3カメラが捉えた、10日4時(世界時9日19時)のX6.2太陽フレアに伴うCMEの様子。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽放射線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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