宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2004/ 9/27 14:33 太陽風の速度は300km/秒近くまで下がっています。磁気圏は静穏です。
2004/ 9/28 09:15 太陽風の速度がやや上昇しています(380km/秒)。磁気圏は穏やかです。
2004/ 9/29 11:11 太陽風速度は通常レベル(400km/秒)で、磁気圏は穏やかです。太陽フレアもありません。
2004/ 9/30 09:35 太陽風は通常の速さで、磁気圏は穏やかです。太陽のフレア活動も穏やかです。
2004/10/ 1 11:48 太陽風の速度は350km/秒に下がっています。磁気圏は静穏です。太陽フレアもありません。
最新のニュース

2004/10/ 2 10:45 更新
太陽風のセクター境界を越えました。太陽風は穏やかで、磁気圏も静穏です。

担当 篠原

2日1時(世界時1日16時)頃、太陽風磁場のセクター境界を越えました。
太陽風磁場の構造の大まかな境界のことで、
磁場の向きが「地球から太陽」方向から、「太陽から地球」方向に切り替わっています。
現在のところ、太陽風に目立った変化は無く、
速度は330km/秒とかなり低速、磁場強度は約5nTと通常のレベルです。
このため、磁気圏もここまでは大変静穏で、
AE指数を見るとオーロラ活動はほとんど見られなかった様です。

27日周期の図を参考にすると、これから太陽風の速度が緩やかに上昇を始め、
3日にかけて400〜500km/秒程度に上昇する可能性があります。
この弱い高速風は3日程度続きます。
その前触れとして、太陽風の磁場強度が10nT程度に強まると予想されます。
ACE衛星のリアルタイムの図では、既に上昇の兆しも見えています。
磁気圏が大きく乱れることはありませんが、オーロラの活動が活発化すると思われます。

SOHO衛星の太陽黒点画像が回復しました。
現在は、小さな黒点群が見えているだけです。
どれも活動は小さく、フレアは全く見られません。
太陽はこのまま穏やかでしょう。



ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。