宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 8/14 11:21 更新 X1の大規模フレアが発生しました。太陽風密度の急増が観測されました。 担当 篠原 太陽黒点の656群は引き続き規模を拡大しています。 今日未明の14日3時(世界時13日18時)にX1の大規模フレアを起こしました。 その後も、14日8時半(世界時13日23時半)にM3の中規模フレアを起こすなど、 活発な活動を続けています。 今後もXクラスの大規模フレアを発生させる可能性がありますので、注意が必要です。 ACE衛星の太陽風観測によると、昨日お知らせしていたCMEの影響による乱れが、 14日6時(世界時13日21時)頃に、 太陽風密度(ACEデータの3列めの橙色線)の増加という形で見られた様です。 それまで、1立方cmあたり4個程度だった太陽風粒子の密度が、急に30〜40個に増加しています。 太陽風速度は変化なく、400km/秒の通常レベルのままです。 これに続いて、太陽風磁場が大きく南北に変化する乱れが発生しています。 磁場強度は5nTと普通の強度ですので大きな乱れには発達しませんでしたが、 オーロラ活動がやや活発になっています(AE指数のグラフ参照)。 この磁場の乱れはもうしばらく続くかもしれません。 太陽黒点写真の東端(左端)に見える661群は、 7月後半に活発に活動していた652群が帰ってきたものです。 もうあの頃の勢いは無い様です。 SOHO EIT284画像でちょうど一周期前の写真と比べてみると、 右側の先月の写真の東側がとても明るくなっているのに対し、 最新の左の写真では強い輝きは見られません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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