宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2004/ 5/ 3 06:35 更新 601黒点群が活発です。これからコロナホールによって太陽風の速度が上昇するでしょう。 担当 篠原 太陽黒点601群のフレア(太陽爆発)活動が活発です。 昨日のニュース以降もC5、C8クラスを含む小規模のフレアを数多く発生させています。 X線画像のムービーを見て頂くと、601群が連続的に活動している様子がよく分かります。 特に、2日12時と20時(世界時3時と11時)に発生したフレアでは CME(太陽ガスの放出現象)が発生している可能性があります。 今後SOHO衛星のLASCO C3画像などで確認が必要ですが、 発生していた場合、5日くらいに衝撃波がやって来ると考えられます。 太陽風は370km/秒と速度がとても遅くなっています(ACEデータの黄色線)。 磁場強度(白線)も10nTから下がり始めています。 こちらはこれからコロナホールによる高速風の到来が予想されます。 速度の増加に伴って、太陽風磁場の南向き成分(赤線のマイナス成分)が卓越する様になると、 オーロラ活動が活発になり、磁気嵐が発達する可能性があります。 コロナホールの東西の広がりから、高速風は1週間程度続くと思われます。 (SOHO EIT284画像のやや暗く見えている領域がコロナホールです) 期間の後半では、放射線帯電子の増加も予想されます。 衛星の運用では注意が必要になってくるかもしれません。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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