宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
太陽黒点 (SOHO)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (CRL)
太陽X線 (GOES)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (CRL)
AE指数 (CRL)
Dst (京都大学)
CRL磁力計 (CRL)
シベリア磁場 (CRL)
カナダ磁場 (CANOPUS)
オーロラ帯 (CANOPUS)
オーロラ(衛星) (CRL)
Alaskaカメラ (SALMON)
カナダカメラ (CANOPUS)

情報ページ
宇宙天気用語集
宇宙環境情報
太陽地球環境予報
太陽地球環境情報サービス
宇宙天気システムグループ
これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2003/12/ 7 20:11 太陽風の速度が下がり、静穏になっています。
2003/12/ 8 10:05 太陽風磁場が南向き傾向のため、オーロラ活動がやや活発な様です。
2003/12/ 9 11:04 コロナホールの影響で、太陽風の速度が上昇しています。
2003/12/ 9 21:19 太陽風の速度が上昇しています。オーロラ活動が強まっています。
2003/12/10 10:48 コロナホールによる高速太陽風が地球に来ています。もうしばらく荒れた状態が続きます。
最新のニュース

2003/12/11 10:38 更新
太陽風が非常に高速です。磁気嵐が発達する可能性があります。

担当 篠原

太陽風の速度が10日21時(世界時10日12時)頃から800km/秒を越えて、
非常に高い状態が継続しています。
太陽風磁場の南向き成分は-5nT以下の小さいレベルが続いていますが、
速度が非常に高速だったため、オーロラ活動はかなり活発だった様です。

オーロラの活動度を示すAE指数のグラフをご覧ください。
11日2時(世界時10日17時)頃に1500nTを越える、
そして11日6時(世界時10日21時)頃にも1000nTを越える激しい変化が見られています。

沖縄の磁場変化を見ると、極域の擾乱に対応する激しい上下の変動
(特に11日2時(世界時10日17時)頃)は見られますが、全体のレベルはほとんど下がっていません。
磁気嵐が発達した時には、地球を取り囲む様に赤道に添って巨大なリング状の電流系(環電流)が形成されます。
磁気嵐によってこの電流が発達した場合、地上の磁場が弱まる(グラフでは下がる)変化として観測されます。
昨夜の磁気擾乱ではこの変化が見られませんでしたので、
磁気嵐としてはほとんど発達しておらず、オーロラ活動として激しかったと言えそうです。

SOHO EIT286の太陽画像では、赤道を南北に横切っているコロナホールは西縁(右端)にかなり近づいています。
この領域からの地球への影響はそろそろ終わると思われます。
赤道から南半球側に広がる大きなコロナホールの影響はこれからです。
ここから出ている高速の太陽風が地球へ影響を及ぼすのかどうか、これから注意が必要です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, CRL



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) CRL





この情報ページについて、コメント、要望などがありましたら、
篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。