宇宙天気ニュース
2003/11/20 23:54 作成
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
担当 篠原
過去のニュース
・磁気嵐が急激に発達しています。低緯度オーロラ発生の可能性があります。
20日17時1分(世界時8時1分)に地球に到達した太陽風衝撃波によって開始した磁気嵐は、更に発達を続けています。
沖縄の磁場変動によると、磁気嵐の振幅は既に200nTを越え、更に発達を続けています。
太陽風磁場は南向きに-60nTと非常に大きな値に達しており、なお継続しています。
太陽風速度も600km/秒と高速な状態を保っています。
ACE衛星で観測された太陽風は、地球へ届くまでに30〜40分程度の時間がかかりますので、
この非常に大きな南向き磁場の影響はこれから更に強まります。
従って、今後更に磁気嵐が猛烈に発達する可能性があります。注意してください。
このまま大きな磁気嵐に発達した場合、低緯度オーロラが観測される可能性も高くなると思われます。
沖縄の磁場擾乱
(c) CRL
ACE
(NASA)が観測した太陽風の磁場(1番上の枠)と太陽風の密度(3番目の枠)、速度(4番目の枠)
(c) NOAA/SEC
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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。