宇宙天気ニュース
2003/11/18 15:34 作成
当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
担当 篠原
過去のニュース
・コロナホールによる高速太陽風は現在も継続しています
昨日は800km/秒を前後していた太陽風の速度(4枠めの黄色線)は、700km/秒程度にまで下がりました。
この高速太陽風の発生源であるコロナホールが太陽の西縁にかなり近付いてきましたので、
太陽風速度はこれから次第に低下していくでしょう。
磁気圏内の磁気擾乱は今日も見られますが、激しいものではありません。
今後の太陽風速度の低下に従ってこの活動度も低下すると思われます。
先月末に巨大フレアを発生させた巨大黒点が、太陽の裏側を半周してそろそろ地球側へ出てきます。
今なお大きな勢力を保っているのか、縮小しているのか、黒点が現れる東縁(向かって左側)に注意が必要です。
ACE
(NASA)が観測した太陽風の磁場(1番上の枠)と太陽風の密度(3番目の枠)、速度(4番目の枠)
(c) NOAA/SEC
沖縄の磁場擾乱
(c) CRL
SOHO衛星
(ESA,NASA)
MDIカメラ
による太陽面
(c) SOHO (ESA & NASA)
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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。