宇宙天気ニュース

2003/11/ 5 02:15 作成

当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
担当 篠原
 

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4日15時25分(世界時4日6時25分)のscから始まった磁気嵐は終息に向かっています。
最大-150nT下がった沖縄磁場データ(下図参照)も、現在は-50nT程度にまで回復しています。

一度大きく南に向いた太陽風磁場(下図参照)は、4日19時(世界時4日10時)に再び北へ戻り、
以後北向きを保ちつつ磁場強度を弱めています。
このために、磁気嵐の発達が止まり、減に向かったと考えられます。
太陽風速度は700km/秒とまだ高い状態ですが、磁場強度が小さい状態が続けば大きな擾乱には発達しないでしょう。

最後に太陽黒点の図を示します。
大きなXフレアを連発させた活動領域486も、いよいよ西縁に没しつつあります。
ただし、活動は依然活発と思われますので、完全に没するまではフレアや太陽プロトンに注意が必要です。


沖縄の磁場擾乱
(c) CRL

ACE(NASA)が観測した太陽風の磁場(1番上の枠)と太陽風の密度(3番目の枠)、速度(4番目の枠)
(c) NOAA/SEC

SOHO衛星(ESA,NASA)MDIカメラによる太陽面
(c) SOHO (ESA & NASA)



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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。