宇宙天気ニュース

2003/11/ 4 12:00 作成

当時「通信総合研究所宇宙天気システムグループ」よりお届けした記事です
担当 篠原
 



11月3日2時にX8.3、3日10時にX2.7、3日19時にX3.9とXクラスのフレアが連続で発生しています。
このため、太陽プロトンは一時1000PFU越えるレベルに上がりました。
大規模なCMEの発生が見られましたので、これから5日にかけて高速の太陽風の到来による磁気擾乱の可能性があります。

11月3日2時(世界時2日17時3分)にX8.3、3日10時(世界時3日1時9分)にX2.7、3日19時(世界時3日9時43分)にX3.9と
Xクラスのフレアが連続で発生しています。
大規模なCMEの発生が見られましたので、これから5日にかけて高速の太陽風の到来による磁気擾乱の可能性があります。
GOES衛星(NOAA)のX線データをご覧ください。
(c) NOAA/SEC

GOES衛星(NOAA)の放射線データによると、太陽放射線は1000PFUを越える状態が約一日継続しました。
現在は、次第に低下し400PFUレベルです。
(c) NOAA/SEC

今回のフレアを発生させた活動領域486、488は西縁に近づいています。
今後、影響は小さくなるでしょう。
これはSOHO衛星(ESA,NASA)MDIカメラによって撮影された太陽面です。
(c) SOHO (ESA & NASA)

続いて、ACE(NASA)が観測した太陽風の磁場(1番上の枠)と太陽風の密度(3番目の枠)、速度(4番目の枠)の変化です。
太陽風速度のデータの前半部に300km/秒となっている部分がありますが、太陽プロトンの影響のため正しい値ではありません。
現在は500km/秒で通常のレベルです。
(c) NOAA/SEC

沖縄の磁場データです。
静穏レベルを保っています。
(c) CRL






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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。